「好き」と「愛してる」の違い
「好き」と「愛してる」は似て非なるものです。 しかし、この二つの違いはあいまいなものです。
相手に対する自分の気持ちが「好き」なのか「愛してる」なのかわからなくなり、思い悩む女性は少なくありません。
「好き」の気持ちを「愛してる」の気持ちと錯覚してしまうと、後になってたいへんなことになってしまいます。
社会心理学者のルービンは、「好き」と「愛してる」という概念を考察し、それぞれに必要な基本的な条件を抽出しました。
「好き」の必要条件
・肯定的評価
相手を好意的に評価し尊敬すること。
・類似性
相手が自分に似ていると思うこと。
「愛してる」の必要条件
・愛着
いつも一緒にいたい、頼りたいと思うこと
・心づかい
つねに相手のことを気づかうこと
・親密さ
何でも話しあって理解しあいたい、相手を独占したいなどと思うこと
またルービンは、自分がある人に対して抱いている気持ちが「好き」なのか「愛してる」なのかをはっきり示してくれるテストを考えました。
以下の二つのテストにおいて、あなたが想いを寄せている人を思い描き、その人について各項目があてはまるかどうかをチェックしていきます。
チェックの数が多いほうがあなたの本当の気持ちです。
- 彼と私は、一緒にいると、たいてい同じことを感じたり考えたりしている。
- 彼は非常に適応力のある人だと思う。
- 私は彼を責任ある役割に強く推薦したいと思う。
- 彼はとても成熟した人物だと思う。
- 私は彼のすぐれた判断力に強い信頼をおいている。
- たいていの人は、わずかな面識を持っただけで彼に好意を感じると思う。
- 彼と私はとてもよく似ていると思う。
- クラスや何かのグループで選挙があれば、私は彼に票を投じたいと思う。
- 彼はすぐに尊敬を獲得するような人物だと思う。
- 彼はとても知的な人物だと思う。
- 彼は私の知っているなかでもっとも好ましい人物のひとりである。
- 彼は私が理想とするような人物である。
- 私は彼が賞賛されるのはとてもたやすいことだと思う。
- もし彼が落ちこんでいたりしたら、私は真っ先に彼を励ましてあげたいと思う。
- 私はどんなことでも彼に打ち明けることができる。
- 彼の欠点は快く容認することができる。
- 彼のためならどんなことでもしてあげたいと思う。
- 私は彼を独占したいと強く思う。
- もし彼と一緒にいることができないとしたら、私はとても不幸になるだろう。
- 寂しいときには、彼に会いたいという思いが真っ先に浮かんでくる。
- 私にとっての重大な関心のひとつは、彼の幸福である。
- 私はたいていのことなら彼を許すことがでる。
- 私は彼の幸福に責任があると思う。
- 彼と一緒にいると、彼をただ見つめているだけで時が過ぎてしまう。
- 彼が何かを打ち明けてくれると、とてもうれしく思う。
- 彼と仲違いすることなど、私にはとても考えられない。